耐震補強点
基礎の補強
20年以上前の住宅には無筋コンクリートの基礎が多く、現在の鉄筋を入れた布基礎やベタ
基礎と比べると強度不足です。
そのような基礎や古い独立基礎には、コンクリートで基礎を一体化したり、コンクリートを
増し打ちするなどの対策をします。
クラックなどの症状がある場合は専用の注入剤で補修します。
傷んだ部分の補強
湿気やシロアリによって柱や土台が腐朽した場合は、その部分を取り替えます。
土台には防蟻処理をした木材を使うことで対策をします。
壁の補強
耐力壁には、壁を新設する場合と既存壁の剛性を高める場合とがあります。
既存壁の剛性を高めるには、一度外壁をはがして外部から補強する方法と、室内側から補強
する方法があります。
筋かいをたすき状にかけ接合部は金物で補強し、構造用合板でより強固な壁とします。
接合部補強
古い建物の場合は接合部に金物が使われていない場合も多いので、木材の抜けを防ぐため
強度が不足している接合部を金物で補強します。
重い屋根
重い屋根材は建物に負担がかかります。
屋根が重い建物ほど、それを支える耐力が必要になります。
リフォームで軽量な屋根に取り替えるか、耐力壁で耐震性を強め対策します。
床面の補強
柱が引き抜けないように金物を取り付けて、柱を土台にしっかりと固定することで足元部分
をより強固にします。
免震
基礎とフレームで揺れを吸収する免震という補強方法もあります。免震工事をすると、地表面の揺れが直接伝わらないため、 建物は地面より小さな揺れとなります。